概要・対象
blog、およびCMSツールとして使われるWordPressの解説本。
内容としてはblogを立ち上げるまでを例にしており、初心者向けかつblog構築ツールとしての方向に特化。
対象レベルは、PHPは分からないが、HTMLとCSSはある程度知っている、blog自体もどういうものか知っているかあるいはレンタルを使っていたことがあるというあたり。
内容
WorePress自体のバージョンアップに伴い版を重ねているだけあり、解説する箇所はかなりこなれている。実際、このサイトを構築するにあたってこの本を参考にしたが、間違っている、不親切、そういった事は感じなかった。
テンプレートタグで例示された物以外はないのか、という点でも過不足なく作れている。もっと大量のテンプレートタグを巻末に追加して、そこを必要に応じて参照させてもいいのだけれど、その方法は取っていない。これは内容の薄さではなく、順を追ってまずは最低限の骨格を作らせるのを目的としているからだろう。「レッスンブック」の名前はそこからだ。
インストールから、トップページを表示してみる、個別ページを作る、メニューを表示する、コメントの対応…といった感じで進み、ともかくblogが立ち上がりました、というところまで。サンプル通りだと出来上がるものは何ともシンプルな物なのだが、最後まで一通り終わらせれば後は何が足りないかは自力で調べてやって行けると思う。
むしろ、おまじないを連呼して変な癖をつけるよりは初心者に向いている。
総評
WordPressについてくるサンプルテーマはあれで良い物ではあるのだけれど、見かけ上のファイル数の多さから改造して学ぶ、真似て学ぶという点では難があり、その点、最低限の構成を自分の手で作らせる方法は非常に良い。
実際、このサイトも画像を除けば今のところ(構築直後)4ファイルでblogとして動いている。
逆にテクニック的な物を期待するとほとんどそれは満たされない。骨格作りの勉強、安全に失敗できる砂場を自分で作るための1冊。
なお、対応バージョンが別の書籍が存在するので購入の際には注意。