Ex-Libris
  • タイトル:シュミッドディーヴァ
  • 運営:NHN PlayArt
  • 開発:ZEONIX
  • サービス期間:2008/01/30-2010/02/26(終了)
  • プレイ期間:サービスイン直後から百数十戦前後

概要

すごろく+ユニット配置陣取り+対戦カードゲーム。
類似した物を挙げられるほどこのジャンルを遊んでいないが、見かけからアヴァロンの鍵やカルドセプトのタイトルが挙げられることもあった。

輪の形をしたマップをダイスを振って移動、止まったマスにユニットを配置して占領したり、逆に止まったマスに相手ユニットがいたら戦闘になる。(回避した場合ペナルティとしてプレイヤーがダメージを受ける)
基本的にこの戦闘の勝敗でプレイヤーのライフを削ることになる。

やはりカードゲームの宿命として資産のための初期投資が必要となるが、一応は相手の裏をかけば倒すチャンスはある。対抗系スペルやパンプ合戦は一瞬の油断が死に繋がるのだ。トラップ発動!火炎反射!

今となっては公式サイトもとうの昔に消滅、ニュースサイトに情報が残るのみである。
ハンゲアバターのパーツである「【姫様たちと一緒♪】」が手元にあるということは、少なくともキャンペーン期間中に100戦以上遊んでいたことになるのか…うーむ。

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概要

セガ一押しの「思考型デジタルトレーディングカードゲーム」。分かりやすく言えば「実体としてのカードが存在しない、試合料金のかかるTCG」である。
都内各所のセガ系列店舗では大々的に宣伝、フライヤーで飾り立てて結構な台数を初期から投入。
さて、その出来は。

なお、キャラクターは最弱と名高い京極院沙夜(通称和服)。
使用感は、これからプレイする人は通ぶらず素直にアフロ辺りを選ぼう、というアドバイスに代えさせていただきます。まあ、どうせランクが2、3上がれば他キャラをアンロックできるけどね。

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  • タイトル:ミリコスガールズ -Military Equipment Girls-
  • 著者:月刊コミックガム編集部
  • 出版社:ワニブックス
  • 形態・レーベル:B5フルカラー
  • 価格:¥1886+税
  • 発売日:2013/03/29

前半分は外国人女性モデルの米軍軍装写真集約80ページ+後ろ半分が軍装キャラクターイラスト約30ページ。奥付も2つ。
やりたい事はまあ分からなくもないし、個人的には最初から中身を知った上で買ったので不満はないのだが…。

写真集パートは普通に見て楽しめる。軍装はとても(とても!)奥深い分野なので詳しい人が見れば結構違っている所があるらしいが、詳しい人にそれは任せることにする。

一方のイラストパートの評判があまり良くないが、この責は編集企画担当にあると思う。
資料本としての体裁を半ばは持つ以上、軍装の細部や組み合わせ、ポーズなどをきちんと描いてお手本にできる、あるいは写真の横に同一ないし同系統の装備やポーズで絵を載せられるレベルの人でなければこういったやり方に不満が出るのは当然。
いっそ十分な実力のイラストレーターがイラスト化する際の落とし込みを、関連した軍装写真と並べる所までやればいいが、まあそんなご飯の種を暴露してくださいという話は通らないだろう。
とはいえ、これでは一冊にまとめる意味がない。分冊されていても両方買うものでなければ一緒にする意味がない。

資料の見つけにくい分野でこういった企画を通す意味自体は買うが、各種の「萌え○○図鑑」がある時代にもう少しなんとかならなかったのか。
萌えと適当な要素をダクトテープで貼り合わせるようなやり方はどちらの価値も下げてしまうだけだ。

  • タイトル:マネー・ボール〔完全版〕
  • 著者:マイケル・ルイス (著), 中山宥 (翻訳)
  • 出版社:早川書房
  • 形態・レーベル:ハヤカワノンフィクション文庫
  • 価格:¥987+税
  • 発売日:2013/04/10

読了。

「ビッグデータ」がバズワードとして流行して、統計が実は非常に強力な武器だと皆が気付き始めたこの時代。旧態依然として勘に頼り切った米メジャーリーグを舞台に異端児の快進撃を描いた必読…とか適当に宣伝を並べることも考えたが、実際にはちょっと切り口は違う。
全体としてはアスレチックスの「ビズ」の仕切りを中心に、ゼネラルマネージャーのビリー・ビーンの過去が少し、野球界のデータの扱いなどを絡めて進む。
もっとも、野球界のあまりの石頭に著者が失望したと言い切るだけあって、アスレチックス以外の話は出てこない。メジャーリーグ全体を俯瞰したければ別の本を当たるべきだろう。

確かにそれまでデータを読もうとせず、のみならず結果を示してすら受け入れを拒む理解しがたい頑迷な世界ではある。そこでしたたかに立ち回る面白さは本題ではある。
だが、統計学を武器にした勝利劇と言うよりは、過去の挫折を抱えた「傷物」達の生き方という行間がまた味わい深い。

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概要

一部の終末的酷評ほどひどくはない。だが、将来に明るく希望を持たせることができていないのも確か。
本質は、その不安感が何かの不足からではなく根本的なアプローチの下手さと古臭い開発マインドが垣間見えることから来ている点、そしてまだ1年しか経っていないのに底を感じさせる点か。

10年宣言の前に、まずは、何年前に足跡の付いた地雷を踏んだのかを心配するところから始めよう。

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  • タイトル:メビウスオンライン
  • 運営:ゲームポット
  • 開発:ClickChop
  • サービス期間:2011/04/06~2013/02/28
  • プレイ期間:クローズドβから継続

8月かもっと以前の時点での予想の通り、メビウスオンライン終了。過去にもゲームポットはオンラインカートステアを2年程度で手仕舞いしたりしているので、目端が利いていればおおよそXデーは予想できたと思う。

じゃあ、雑多に語ろうか。
きちんと整理するには少々愛着が過ぎるので乱文となることをご容赦願いたい。

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  • タイトル:ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国
  • 著者:ブランドン サンダースン (著), Brandon Sanderson (原著), 金子 司 (翻訳)
  • 出版社:早川書房
  • 形態・レーベル:ハヤカワ文庫FT
  • 価格:¥861+税
  • 発売日:2009/5/5

読了。

傑作である。色が合うならば迷わず買って何らの問題もない。

陰鬱な降灰が続く灰色の都市。夜になれば霧が全てを覆い隠し、揺るがぬ不死の千年王の抑圧が続く。
そんなある日、下層民の盗賊である主人公の少女は、反逆を企てる謎の男に見い出され…。

王道の始まり方をし、金属を体内で燃焼することで燃やした金属に対応した力を得る異能力など、つかみは十分。そういった物を期待してとりあえず第一部だけ読んでも良いだろう。

だがその真価は、徹底して終わりから作り上げられた極めて緻密な設定の開示と、各キャラクターが自身の生き方を決定して世界を変えていく第二部以降。
途中で退場する者が、最後まで完走した者が、死してなお物語を走らせた者がいる。群像劇と言うには使い捨てられた名前は少なめだが、間違いなく個々のキャラクターによって編み上げられた話だ。
また、「設定厨」としての重心が世界設定側にあるならば文句なくおすすめできる。

以後、直接的なネタバレは避けるが(あまりにももったいないのだ)、察しの良い人はいくばくかの真相に辿り着いてしまうだろう。

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  • タイトル:最初の人間
  • 著者:カミュ (著), Albert Camus (原著), 大久保 敏彦 (翻訳)
  • 出版社:新潮社
  • 形態・レーベル:新潮文庫
  • 価格:¥662+税
  • 発売日:2012/10/29

読了。

「教科書で見たことのある名前だから」という敬遠は無意味だ。ノーベル文学賞受賞作家にして、天才と呼ばれた著者の未完の遺作だが、逆に未完であることが何らかの影響をおよぼしたか、物語に無理に抵抗しなければ良き時間を与えてくれる。
少年(あるいは少女)時代を幸福な瞬間のあった思い出とできる程度の年齢ならば、何がしか感じるものがあるだろう。

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  • タイトル:フェアリィフィールド 妖精戦陣
  • 著者:榊一郎 (著), BLADE (イラスト)
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 形態・レーベル:朝日ノベルズ
  • 価格:¥940+税
  • 発売日:2012/11/20

読了。

元がゲーム用の企画だったそうで、部隊名から現在の環境に至る原因まで、伏線になりうるものが結構な数。
話の流れはあらすじから想像できる通りで、奇をてらうこともなく進行。正直に言って、設定と表紙と挿絵の軍拡競争の真っ只中、あまりにも優等生すぎるほど。
イラストともども、ベテランらしい危なげのない仕事で起承転結もきちんと取れている。
基本は挿絵が気に入った、設定が気に入った、それで問題ない。

以下、ネタバレあり。

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動かし始めてからが本番、中核であるトラブル対応について。
今回起きたバグは、対応すべきレイヤーが少し普段よりも広い。

美しすぎるピタゴラ軌跡

・近接攻撃チップにも威力と近接強化チップを反映する
・後日、特定の順番で付け替えをすると延々と攻撃力が上がるバグ判明
・修正の際に内部データの更新処理を間違える
・中途半端な場所のため、エラーで止まらない
・しゃがみIIが外れない呪いのチップと化す
・さらに間違ったセーブデータが出力され、ID登録してセーブしていた場合に再度開けない

バグ自体は普段からある(アップデートの半分くらいはそうだ)し割とすぐに直せたけれど、今回はセーブデータに問題が出たという点がポイント。

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