Ex-Libris
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V-PreCa申し込みと使用感

VISAがネット決済用として作ったV-PreCa
Pixivにも広告があるので(あの広告のキャラクターは見当たらず、シュールな電子マネー型のキャラがいるだけなのだが…)知っている人も多いかもしれない。
端的に言って、クレジットカードとしても使える前払い(チャージ)式電子マネーだけど、いくつか注意点があるのでまとめてみた。

概要

・審査
不要
手続きは非常に簡単に終了

・支払い方法
購入時支払い(コンビニ払い、クレジットカードなど)、事前チャージ式
カード(バーチャルであり、プラスチックカードはない)は5枚まで所持可能、チャージ金額の最大はそれぞれ3万円まで

・購入金額
コンビニ払いだと500円から1000円、3000円、ほか、…最大で29000円
クレジットカード払いだと3000円から最大で29000円

・手数料
500円券と1000円券で100円、3000円券で200円、ほか、…29000円券で900円
ライフカード支払いだと無料
ただし、2011/11/29~2012/01/09までは手数料無料キャンペーン中

・入会費、年会費
入会費なし。年会費なし
ただし、3ヵ月利用がないと休眠カードとして125円を徴収(これが1回で終わるのかは不明)

・有効期限
1年間、延長不可
新たに購入するしたカードに残額を移行して乗り換えろとのこと
「使用による期限延長」ではなく「購入による新規カードへの残額移行」なので注意

・名義
V-PreCa自体の申し込み時は本名(といっても偽名で申し込む者は絶えないようで、わざわざ保障外になるとある)
なお、店に対してカード番号と共に伝える名義はニックネームが可能

・その他
おそらく、実店舗では使用不可

誰向け?

まず、クレジットカードの審査が通り、名義とカード番号を伝えるのに問題を感じない店舗でしか買い物をしないならばほとんど必要ない。前払い分だけ使用するため無駄遣いを防げるというのが一応はあるが、個人的には全く効果を信じていない。

その上でメリットとなる点が2つ
・審査が不要である
フリーターであったり、その他の事情から審査が通らない場合に最大はこれ
・番号及び名義を使い捨てられる
店に対して知らせるのはニックネームだけ、買い物後はロックしておけば不正使用もされない
そういった情報が知られるのを好まないならば、本名以外の名義を伝えて使えるクレジットカードとして選択肢に入ると思われる

使用の際の問題

もっとも問題となると思われるのは有効期限で、休眠扱いもこれの延長。

おおよそのスパンとして、
・1年に1回追加購入で有効期間を延ばす
・3ヶ月に1回使用して休眠カードにしない
・できれば、一定額をまとめて購入して手数料を減らす
これらを満たしたい。

そうなると、毎月支払いの何らかの料金をV-PreCaで支払うようにするのが手っ取り早い。その場合はある程度の金額を事前に入れておかないと契約解除になったりするので注意。

逆に、有効期限や手数料のコストを支払ってしまうならば、いつでも前払いのクレジットカードを手に入れられるとも言える。
ここはどの程度事前に積むコスト、あるいは事後の消失リスクを引き受けるかなので人による。
ただ、どちらにしても一定の支払い余力がある人がセキュアなネットショッピング用カードとして作る物なので、あまりにも余裕がない状態で無理に持とうとするものではない。

※購入手数料に関してはライフカードを使えば無料ではあるけれど、クレジットカードが持てないという理由から作る場合はコンビニか銀行払いしかなく、小額を何度も追加すると手数料が馬鹿にならない。

まとめ

実際に使ったところ、申し込みから入金(クレジットカード使用)使用までは非常に簡単。
VISAとしても前払いだから取りはぐれないし、手数料が入ればいいという思想なのか登録項目も軽い。
ニックネームで取ったものを使った際に店舗から何か来るかと思ったが、特段何もなかった。名義と店舗側に渡した氏名のチェックはやっていないか、あるいはできないのだろうか?詳しくないので分からないが。

できるだけ効率良く使おうとすると前払い部分でのコストが高くなり、使い捨てが過ぎると手数料や有効期限の問題が起きる。

支払う物自体はレンタルサーバ料金だろうとネットゲームのサービスだろうと構わないのだけど、その代金を一定期間ぶん常に保持した上で、クレジットカードとしても使えるカードが手に入る、というのがおそらく一番無理がないモデルじゃないかと思う。

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